AIに負けない子どもを育てる
「AI vs. 教科書を読めない子どもたち」の続編です。
筆者の新井さんが開発したRST(リーディングスキルテスト)は例えばこんな問題
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたでんぷんを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。
この文脈において、以下の文中の空欄に当てはまる最も適当なものを選択肢のうちから一つ選びなさい。
セルロースは( )と形が違う。
① デンプン ② アミラーゼ ③ グルコース ④ 酵素
このように、短文を読んで問いに答えるもので、解くために内容に関する専門知識は必要ありません。
このテストを、既に十数万人の人が受けていて、いろんな事柄との相関関係が分かっているらしいです。
例えば、この入試において必要な偏差値の高い高校の生徒ほどこのテストの得点が高い。
一方で、中学生や高校生は学年が上がってもRSTの平均点は上がらない。
つまり、何も対処しなければ中1時点でのRSTの得点力、つまり、「読む力」がその子が行く高校やさらには大学を決めてしまうということです。
この本には、読む力を養成するための方法がいくつか提案されています。
これは、あくまで私見ですが、AALで使っている「論理エンジンkids」は読解力の基礎をつけるために大きな力を発揮してくれてくれると考えています。