勉強ができる子は何が違うのか

 

久しぶりに書籍の紹介です。

「勉強ができる子は何が違うのか」ちくまプリマ―新著  榎本博明著

著者は心理学者です。

勉強ができる子が持っている能力として、次の3つの能力が挙げられています。

1.認知能力

2.非認知能力

3.メタ認知能力

このなかで、今回は最近いろんなところで取り上げられている非認知能力についての話を一つ紹介したいと思います。

非認知能力とはよりなじみのある言葉で言い換えると、忍耐強さや集中力のことですが、この能力についての研究に「マシュマロ・テスト」という有名なものがあります。最近、何かのテレビ番組でも取り上げられていましたね。

マシュマロテストとは、子どもにマシュマロを見せて、今すぐ食べるなら一個あげるが、研究者がいったん席を外して戻るまで待てたら二個上げると告げた上で、待つことができるか、それとも待てずに食べてしまうかを試した研究です。研究者は保育園児550人以上にこのテストを実施し、その子たちが青年期、成人初期、中年期になったときに追跡調査を行ったそうです。

その結果、4歳から5歳でマシュマロを我慢できた、つまり、非認知能力が高い子どもは、10年後にも学業的にも社会的にも成功しているし、30年後にも収入面や健康面で成功しているということが分かったそうです。

 

文部科学省の調査によると、

1.非認知能力が高い子どもほど学力が高い(ゆるやかな正の相関関係)

2.親の学歴や年収が高いほど子どもの学力が高い(中程度の正の相関関係)

一方で、

3.親の学歴や年収と子供の非認知能力には相関関係は認められなかった

とのことです。

つまり、親の学歴や年収が低くても、親が子どもの非認知能力を鍛えることを意識して育てれば子どもの学力にプラスの影響を与えうるということです。

逆に、親の学歴や年収が高くても、育て方次第では子供の非認知能力が低くなり、そのことが学力に悪影響を与えることがあり得るということになります。